11:真面目に考える歯科医と税理士
(08/08/19)
メタルボンド単体の技巧料(材料費も含む)のみから価格が適正かどうかを判断するのは非常にナンセンスなのです。
自費診療にも当然税金がかかります。
診療に際してアシストに立つ歯科衛生士や歯科助手の人件費、合着用薬剤や調整に使う消耗品器具機材、診療時間にかかる光熱費、賃貸の医院の場合はさらにそのテナント代の時間単価等々・・・
以上をふまえた場合、税理士の試算では、技工料(材料費含む)の4倍でトントンからほんの少しの利益、5倍で純利益がおよそ2割程度なのです。
2万円でできたメタボンを10万円の価格設定にして、利益はやっと2万円〜3万円、
外食産業などに比較すると恐ろしく利益率は悪いのです。
それでも歯科医師がやるのはやはり材質的に優れていて、それが現時点では最良のものだからなのです。
もう少しそこら辺まで深く掘り下げてから価格を論じるべきではと思います。